この曲はサビから好きになった。
ていうか出だしの歌詞はサビなのである。
とてもキャッチーで、わたしの好み、どストライク。サビ~間奏~Aメロ~Bメロ~サビ~以降2番……
メロディも歌詞も伊代ちゃんの歌い方も、どれをとっても良いのだ。
初見で、う~ん、いい曲!と思ってリピートしてみる。
2周目、イイね。やっぱサビがさ、最初に来るのがさ、インパクトあっていいね。
船山アレンジも効いてる。
3周目。
あれ。
こんな出だしだったっけ。
えっと、わたし違う曲かけたんだっけ。
考えることしばし、その間も曲は流れていく。
15秒経ってようやく、サビの前触れが来て安心する。
「す~て~きな~ジェラシー」
そうそう。このサビやっぱいいわ~~~。
待って。
イントロをもう一度流す。
あれ?
「海猫が鳴くから ニシンが来ると~」
って歌いたくなるんですけど。
聞き比べてみると、若干違うのがわかるが、
どうしても「すてきなジェラシー」のイントロを聞くと、
夜通し飯を炊かなければ、ソーラン節に頬そめなければならぬ、と
北の海に思いを馳せる瞬間が来てしまう。
めちゃくちゃイイ曲なのに、他の名曲がちらついて仕方がない。
どうしてこういうイントロになったのだろうか。
当時の歌番組の映像を見てもイントロはそのままなのだが、おおかた拍手によってこのイントロの第一音がマイルドになっている。
オンボロボロロー。って低音ボイスが伊代ちゃんにはまったくもって似合わないのに、連想されてしまうミスマッチ感。
聴いているうちに気にならなくなっていくだろうか。
松本伊代「すてきなジェラシー」(1987年)