先日、巳年にあやかりまして、負の鼻毛スパイラルについてお話をさせていただきました。鼻毛の長さを悲観する文章を書きましたが、鼻毛はミニバサミひとつで解決する話ではあります。私が本当に困っているのは、髪の切り方についてです。
昨年末の忘年会にて、倶楽部代表のかなえ氏にひとつの企画をもちかけました。
昭和ポップス倶楽部はYoutubeにチャンネルを持っています。ここでは、倶楽部の活動理念の説明や、対面交流会の模様などを発信されています。一視聴者として私が最も好きな動画は「平成生まれ女子が80年代風メイクに挑戦してみた!」というものです。倶楽部のために体を張るキャプテンの姿に、涙を禁じえません。
私が是が非でも実現したい企画というのが、これに続く第二弾「平成生まれ女子が80年代風ヘアスタイルに挑戦してみた!」というものです。被検体はもちろん、この私です。令和の梁山泊と名高いこの昭和ポップス倶楽部。首領の宋江たる、かなえ氏が出るまでもありません。私は常々、蒲池法子ちゃんのような髪型に憧れていました。いわゆるのりこちゃんカットです。当時は蒲池カットともいわれていたようですね。まるでコネチカットのような趣です。

私はお金もないのに見栄をはって、渋谷は美竹通りにある美容院で散髪しているのですが、半月も経てば小池さんのような、いなせな伊達男に変貌を遂げます。散髪するつもりが、金を散発していただけなんて報われない話です。冗談は髪型だけにしてほしいものです。金もなけりゃ洒落もない、ないない尽くしの人生です。シャケ弁当なんて上等なもの、とてもありつくことなんてできません。私も来年、三十路だというのに。

そんな今一つアカ抜けない私にとって、かなえ氏がこの企画を持ち掛けてくれたのは千載一遇の好機なのです。人生の勝負時が来たら待ったなし。ヘアスタイルだけに、チャンスの前髪とはよくいったものです。Take your chance♪Make your choice♪
なぜ私に白羽の矢が立ったのかはイマイチ不明ですが、今まさに私はシンデレラ・ボーイ。時代を先どるニューパワー。無限に広がる大宇宙。まだ見ぬフロンティアを目指して、メタモルフォーゼを達成するのです。変態が変体を遂げるのです。朝のベッドでグレゴール・ザムザが気づくのは、巨大な毒虫に変身した自分の姿ではありません。花も恥じらうイイ女、こころだけでもコネチカット。カタ坊あらため、カタ坊マークⅡ・法子ちゃんカスタムなのです。
最近インスタグラムで、ファッションに無頓着な印象の男性を一瞬でモダン・ボーイに仕立て上げる美容師のアカウントが流行っています。小池さんが蒲池さんに変身する劇的ビフォーアフターを発信すれば、潜在する昭和ポップスファンを獲得することができるのではないでしょうか。

以上、おこがましいとは思いながらも、倶楽部のYoutube戦略にまで口を出してしまいました。しかし私はやると言ったらやる男。逆シャアのアムロのごとく、目元のサイド・バルカンが火を吹きます。νガンダムは伊達じゃない。運営の皆様、ご多忙の折おそれ入りますが、どうぞご検討いただければこれ幸いです。もし機会をいただけるのであれば、僭越ながら丁重にお断りさせていただきます。
本日ご紹介する昭和ポップスは、やや「夜霧のハウスマヌカン」です。
この曲については話すことがあります。イントロの振り付け、歌詞、ややが思ったより若くて美人な事、すべてが最高です。この歌詞のような文章を書きたいと思っています。