2023年2月25日(土)、2月度イベントを開催しました!

昭和ポップス倶楽部では音楽業界で活動されている方をお招きして昭和ポップスを探究したり、ゲームやディスカッションでメンバー間の親睦を深めることを目的に毎月1回イベントを開催しています。

今回のイベントテーマは「マイ昭和ポップスヒストリー」。メンバーのこれまでの半生とそのなかで影響を受けた音楽を鑑賞しながら楽しむという内容です。これまでじっくりお話することがなかった昭和ポップス倶楽部に参加するまでのメンバーの半生。イベントではメンバー3名、運営3名の計6名が、それぞれ制作した「人生のモチベーショングラフ」ををもとに自身の半生を話しつつ、その節々で影響を受けた昭和ポップスを発表しました。

今回、メンバーはもちろんですが、たまには運営の人となりも知ってもらうことでより身近に感じてもらえれば……ということで、今回は運営3人も発表をさせていただきました。ここではイベントの一部、メンバーのこうたさんと私かなえ氏の発表をご紹介したいと思います。

マイ昭和ポップスヒストリーを発表!

虎太さん(昭和ポップス倶楽部メンバー)

これまで60年代シリーズプレゼンを展開してきてくれた虎太さんですが、どのように昭和ポップスと出会ったのでしょうか?

こうたさん

1998年に生まれた僕は、3歳のときに座敷でおじいちゃんが演歌を歌っていたのを聞いて、ゆったりとしたそのテンポに「いいな」と思った記憶があります。そして5歳のとき、おじがレコードをかけていて、興味を惹かれたのがこの曲でした。

近藤真彦「ギンギラギンにさりげなく」

こうた

その後は保育園でアニメ漬けになり、アニメのキャラクターもよく絵に描いていました。夏休みの交通安全ポスターで3年連続金賞をとるなど、お絵描き漬けの毎日を送っていました。

小学校5年生くらいになと放送委員会に入りながらハンドボールをしていました。家でもホームパーティやドライブをしたり、いろんな遊びをして充実していました。

中学では吹奏楽部に入り、トランペットを担当しました。これが昭和ポップスと出会う大きなきっかけとなります。というのも、地域の演奏会などで「三木たかしヒットメドレー」を演奏する機会があったからです。その時の思い出の曲がこちら。

こうたさん

ほかに吹奏楽部で「美空ひばりヒットメドレー」などもやってはいたものの、昭和ポップスが好きというのはからかわれてしまうので、あまり言えませんでした。

高校生の時に、テレビ朝日系列で「ドクターX」というドラマが放送されていたのですが、そこでは「三百六十五歩のマーチ」や坂本九さんの曲がなどが流れていて、いろんな曲を知りました。

社会人になった後は、体調がすぐれずあまり仕事が長く続けられませんでした。当時、そんな苦しい時の応援歌としてずっと頭の中に流れていたのが島倉千代子さんの「涙の谷間に太陽を」です。

こうたさん

この曲はもともと小児性麻痺を克服した男の子がモチーフになっていて、養護施設の歌にもなったりしています。辛い境遇があっても辛いのは一人だけじゃないんだよ、だからみんなで支え合っていこうという思いが伝わってきて、この曲を聞いてから生涯、昭和好きとして生きていきたいとも思うようになりました。

20歳になるとスナックに通うようになり、リアルタイム世代の方々と交流するようになりました。そのうちに今度は同世代で同じ趣味を共有したいと思うようになり、集いの場を探していろいろな場所に足を運ぶようになりました。そうしてようやく22歳の時、昭和ポップス倶楽部と出会うことになります。良い人間関係にも恵まれ、人生初登山で富士山にも登頂することができました!

虎太さんは幼少期の写真をたくさん見せながら発表してくれました!名前の由来や生まれたときの体重などの具体的な情報から幼稚園のときに描いた絵までたくさんの資料を見せてくれて、「こうた3の写真ナイス」「こういう写真のこっているのいいですね!」という声も。目で見ても楽しいプレゼンでした。

かなえ氏(運営)

恐縮ながら私の発表も紹介させていただきます。

かなえ氏

宮城県仙台市で生まれた私が昭和ポップスに出会ったのは4歳の頃でした。私の家はテレビが付いていなくて、親が音楽を流していたので、その中で幼いながらにも「この曲ってすごいな」と感じたのがこの曲でした。

かなえ氏

小学校に入って、吹奏楽部に入るくらい音楽が好きではあったのですが、テレビを見ていないことで流行りの音楽や周りの話題に全くついていけなくなってしまい、それがコンプレックスになってしまいました。そこからはとにかく昭和の音楽から離れて、テレビ漬けの小学校後半を送りました。

中学校に入ると家庭環境が複雑になったり、あまり学校生活が楽しく過ごせませんでした。そのころは家入レオさんの曲ばかり聞いていたのですが、家入レオさんが影響を受けた歌手が尾崎豊さんであるということを知り、初めてYouTubeで「15の夜」を聴いたんです。この曲はこのときの自分の心情を表しているように感じ、すごく励みになりました。

かなえ氏

第一志望の高校に入ることができ、高校はとても楽しく過ごせました。そして、17歳の時に中森明菜さん「DESIRE」の動画を見て衝撃を受けました。当時はローソンでアルバイトをしていて、そこの店長がお店でよく聖子ちゃんの曲をかけていたこともあって、やっぱり昭和の曲っていいよなあと思ったのが中森明菜さんに触れることになったきっかけだったのかなと思います。この曲がなければ昭和ポップス倶楽部を作ることにもなっていなかったかもしれないので、とても大切な曲です。

かなえ氏

その後雑誌の編集者になる勉強をするために、上京して大学に進学しました。20歳になってお酒が飲めるようになった後、歌謡曲バーの存在を知り、初めて「あの頃のスーパースター」に行きました。昭和のポスターに囲まれながら昭和の曲が聞けるなんて、と感動したのを覚えています。でも同時に、おじさんたちしかいなかったことに「同世代はいないのかなぁ」という寂しさも感じました。

そんな経緯で、大学4年生のときに平成生まれ限定のイベントを開催しました。来てくれた人が「自分と同じ昭和の音楽が好きな人っていたんだ」「こういうイベントを探していました」と言ってくれて嬉しかったし、こういう場を継続的に提供していきたいと思い、昭和ポップス倶楽部を発足しました。

本当に私は孤独になる度に昭和ポップスに救われているなと思います。昭和ポップスのせいで孤独になることもあったけれど、いまは昭和ポップスを通してつながっている仲間がいて、そういう居場所を自分でつくることができて、よかったなと思っています。


字面ではお伝えできませんが、不覚にも私は発表時に号泣してしましました。
これまでの歩みを話しているといろんなことがが鮮明に甦り、気がついたら号泣していました。
聞き取りにくい発表にもかかわらず、コメントでは「初めてかなえさんの活動を見かけたときはこちらも嬉しかったです」「俺にとっては市民権を、居場所を与えてくれたって感じです」という温かいコメントが溢れ、改めて昭和ポップス倶楽部を発足してよかったと痛感しました。

イベント概要

「マイ昭和ポップスヒストリー」

日時:2022年2月25日(土)20:00~23:00

会場:オンラインZOOM

参加人数:16名

ひとり、顔が赤くて恥ずかしいw

主催者レポート

改めまして、昭和ポップス倶楽部代表のかなえ氏です。今回のイベントでは、昭和ポップス倶楽部に参加するまでの半生とその中で影響を受けた昭和ポップスを紹介する発表形式のイベントを開催しました。
今回発表してくれたメンバーは自ら立候補してくれた方もいましたが、運営からお声がけをして快く引き受けてくれた方もいました。普通なら自分の過去を発表するのも躊躇するはずなのに、OKを出してくれたメンバーたちには感謝でいっぱいです。おかげさまで、代表の私も知らなかったメンバーのこれまでの半生を知ることができました。また私も発表させていただきましたが、私の過去は楽しいこともあれば辛い記憶もあり、本番で口に出しているといろんなことを思い出してしまい涙を止めることができませんでした。でも、口に出して話すことで自己開示できた安心感とこれまでの自分の歩みとこの活動を意義やミッションを改めて噛み締めることができました。取り乱して情けない!と思いつつ、個人的には発表してよかったなと思います。また、第2弾を熱望するご意見もいただき今後も継続したい企画の一つになりました!

みんなの感想

発表者の感想

  • 今日は「マイ昭和ポップスヒストリー」昭和ポップスを自分の人生の起点となった時を絡めてプレゼンする回。私は自分の中で大きなウエイトを占める聖子ちゃん縛りでいきました。皆んな違うヒストリーだけど、共感できるところはたくさんありました。
  • 「マイ昭和ポップスヒストリー」発表6名皆さんのそれぞれの行動力や生き様のお陰で、自分の昭和好きの思いに素直に従って良かったと改めて知った。

参加者の感想

  • 俺がサザンだったり、チェッカーズ 、シャネルズ、松田聖子さんetcが好き!って素直に言える場所、仲間たちに出会えたことに感謝!
  • プレゼンターのお話が多種多様で、人間に興味のない僕でも楽しめました!笑

お知らせ

昭和ポップス倶楽部では、毎月2回定期交流会、毎月1回イベントを開催しています!「気になるけど、まずは雰囲気や様子を見てみたい・・・」という方は無料お試しで交流会への参加が可能です!

気になる方は、お試し参加申し込みフォームからお気軽にお問い合わせください。

3月開催の催事

◆イベント◆

3/18(土)19~21時リアルとオンラインZOOMのハイブリッド開催

テーマ:『池田潤氏にきく!昭和ポップストークイベント〜音楽を支えた裏側に迫る〜』

ゲスト:池田潤(キャンディーズ・サザンオールスターズ初代マネージャー)

◆交流会◆

3/25(土)21~23時オンラインZOOM

テーマ:『なぜ関西といえばブルースなのか?真剣に考えてみよう』

プレゼンター:かなえ氏(昭和ポップス倶楽部 代表)

その他お問合せ

昭和ポップス倶楽部は、住んでいる地域、職業、肩書きを超え、「聴く」「観る」「話す」の三拍子で昭和ポップス(70~80年代の大衆音楽)を探究し、その魅力を共有・共感し合う若者のためのコミュニティです。イベントや取材の相談などは問合せフォームよりお気軽にお問合せください。

1997年生まれ・宮城県仙台市出身
昭和60年生まれ以降の若者中心の音楽コミュニティ【平成生まれによる昭和ポップス倶楽部】を運営 | 昭和ポップス資料館を作って戦後の大衆音楽を継承することを目標としています

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